「日本的『勤勉』のワナ」 発刊
「職務に忠実で勤勉」が停滞の原因だった──
「日本人を幸せにする働き方」を明らかにする!
40年以上前にはジャパン・アズ・ナンバーワンと言われることもあった日本ですが、
今やその面影もありません。
日本という国は今、急激な衰退の坂道を転げ落ちようとしています。
たとえば、先進国の中で給料の安さが際立っています。
平均年収が先進国の水準から見るとかなり低い。
OECD(経済協力開発機構)の調査によると、
主要先進国の平均年収ランキング(2020年)で、日本は22位(3万8515ドル)。
1位のアメリカ(6万9392ドル)とは3万ドル以上の差があります。
ちなみに、お隣の韓国は19位(4万1960ドル)で、日本より上です。
しかし、そのような現実を目の当たりにしてもなお、
島国でありガラパゴス化していると言われている日本には、
どういうわけか危機感が欠如しているようにも思われます。
今はまだ平穏な日々を送れているように見えますが、これもいつまで続くのかわかりません。
もともと優秀な人をたくさん輩出できていた日本なのに、
いつの間にこんなことになってしまったのでしょう。
もう打つ手はないのでしょうか。
私はそうは思いません。解決のための確かな「手がかり」さえ
見つけることができれば打つ手はまだあるはずです。
「手がかり」をはっきりと言語化することができれば、
そして、それを日本人の共通言語にすることができれば、
もともと持っていた日本の底力をもう一度結集することは可能だと思うのです。
その「手がかり」を明確にしていくこと。それが本書の目的です。
(「はじめに」より)
著書：柴田昌治
出版社：朝日新聞出版
ページ数：224P
定価：790円＋税
