シェラトン都ホテル東京 / シェラトンクラブ ラウンジ

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東京デザインセンター (TDC) レビュー

都ホテルの敷地は、今は「八芳園」となった政商、久原房之助が心血を注いだ大庭園に隣接して、戦後の代表的な経済人であり政治家であった藤山愛一郎の邸宅があったところだ。従ってその庭も、土地の高低差をうまく活かしたダイナミックな魅力を有している。イリアが手がけた2階部分の大改修にあたっては、この景観の要素が大きく取り入られ、クラブラウンジは庭園に向かって大窓が開き、内と外とのつながりが強く意識されている。ラウンジの室内は、朱赤、黒、白、藍色など日本の色をキーカラーとして、漆、和紙、切子文様、などの日本のマテリアルを印象的に使い、彩りを添えている。シェラトン系列ではあるが、京都の都ホテルのDNAが脈々と流れる、日本らしい優美な空間が目指されていた。またエレベーターホールからラウンジを望むと、ギャラリーのように優れた工芸作家の作品棚があり、現代日本の工芸美術が紹介されているのもうれしい。

インテリア設計 (リニューアル):株式会社イリア / 今阪竜一郎、並河薫、照明計画:sola associates

推薦団体
施設名
シェラトン都ホテル東京 / シェラトンクラブ ラウンジ
住所
〒108-8640 東京都港区白金台 1-1-50
電話番号
03-3447-3111
竣工年
リニューアル:2015年10月
URL
http://www.miyakohotels.ne.jp/tokyo/

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