パスザバトン表参道店
東京デザインセンター (TDC) レビュー
森ビルが開発した表参道ヒルズの設計は安藤忠雄である。斜線制限により高層建築を造るのは難しい敷地であり、ケヤキ並木の景観と調和させることもあって、地上部分を3階と低く抑え、地下3階とあわせて6層分のフロアとしている。その西館の地下1階部分にあるのが、スマイルズ 代表 遠山正道氏がプロデュースした「パスザバトン表参道店」だ。セカンドハンドやデッドストックの商品に元の持ち主のヒストリーなどを語って販売するという骨董店のような営業スタイルで、リサイクルショップ業界に新風を吹き込んだ。
丸の内の1号店と同じく、この表参道2号店の店舗内装を手がけているのは、Wonderwallの片山正通氏。天井いっぱいに約2万点もの一点モノ商品があふれ、入って左側奥には、大小さまざまなティー・カップ約600個で作られたシャンデリアがつり下がっている。2015年には京都で3号店がやはり片山氏のデザインでオープンしているが、場所が祇園伝統的建造物群保存地区なため、築120年を超える建物 (町家) を改造して、店舗にレストランを併設した造りで話題を集めている。
- 施設名
- パスザバトン表参道店
- 住所
- 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 4-12-10 表参道ヒルズ西館B2F
- 電話番号
- 03-6447-0707
- 竣工年
- 2010年4月