京橋江戸グラン / トミタ・ショールーム

東京デザインセンター (TDC) レビュー

都心部で最新の大規模再開発。東京駅至近でありながら、この京橋エリアはこれまで大型のオフィスビルが少なかったエリアだった。土地や建物の権利者が多い中で、2001年に「まちづくり検討会」が発足し、以来15年間にわたり対話が積み重ねられて、保存・再生した歴史的建築物「明治屋京橋ビル」と、新築の再開発棟の2棟が完成した。街区の中心となるガレリア空間には、緑の豊かな低層部の商業空間がつくられているが、その中で特筆したいのは「トミタ」のショールームだ。日本伝統素材の壁紙「JAPAN COLLECTION」を世界に輸出し始めて35年。日本を代表する壁紙メーカーだが、ピエール・フレィなど欧州のファブリックスの輸入代理店でもある。それらのインテリア・マテリアルを展示する新ショールームは、トミタのコンセプトをイタリアのDavide Sozzi氏がヴィジュアライズした「最上級のインテリア」を体感する場となった。一度トミタ・オリジナルの和紙壁紙や金銀箔の壁紙に触れるためにも、インテリアの専門家には是非訪れていただきたい場所である。

トミタ・ショールーム / イメージ：Davide Sozzi、インテリアデザイン：後久隆一郎