イグアナアイ青山本店

日本商環境デザイン協会 (JCD) レビュー

フランス発のブランド iGUANEYE は、人間の身体に宿る原始の記憶をヒントに開発された新感覚フットウェア。青山本店はそんなフットウェアの販売のためのショップである。そのフットウェアの特性 (足の形状に沿う柔らかいゴム素材で作られている) と呼応するように、アルゴリズムの手法を用いて人と空間との関係性を再構築した革新的な“かたち”を提供している。白一色のパネルで構成される、生物の細胞のように複雑な連鎖を生み出す空間が出現する。単純な中の複雑さという点では、まるで日本の古い言語表現「俳句」に似ている。990枚の三角形のアルミパネルはひとつとして同じ形のものは無く、1万個のビスによって全て手作業で組み立てられている。

建築設計：水谷壮市デザイン事務所 / 水谷壮市
受賞歴：JCDデザインアワード2015準大賞