建築倉庫ミュージアム
東京デザインセンター (TDC) レビュー
寺田倉庫内にてできあがった「建築倉庫ミュージアム」は、常設としては日本初の現代建築模型博物館となる。約450㎡、天井高5.2mの空間に約100の棚が並び、建築模型に特化した展示を行っている。「収蔵庫そのものを展示する」コンセプトのもと、展示棚の間を縫うように回遊しながら、展示紹介パネルにあるQRコードをタブレット端末やスマートフォン等でスキャンすると、設計者のプロフィール、建築作品の竣工写真や図面等の情報にアクセスできる。
近年、海外の多くの建築家の傾向として、CGや3次元プリンタの普及によって、以前より建築模型を制作しなくなった。しかし、日本では今でも多くの建築家が建築模型を制作している。建築模型が持つ魅力 (プレゼンテーション用だけでなく、スタディ模型が示す創作プロセスの変遷など) と共に、日本の建築家たちが身体感覚に基づく設計ツールとして模型を用いることで、ITツールとは異なったよりヒューマンな空間追求を行っていることが理解できるはずだ。
- 施設名
- 建築倉庫ミュージアム
- 住所
- 〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺田倉庫本社ビル1F
- 電話番号
- 03-5769-2133
- 竣工年
- 2016年6月18日